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男女の1シーンをなんとな〜く(情緒重視)で書いてみました。 << 夏の夜。 >> 「いい風ね。気持ちがいいわ。」 あの蒸し暑さはどこへ消えたのか。 夜も帳が下りればそよぐ風も涼しい。肩の荷がひとつおりた気分だった。 「――もう夏も終わりねぇ」 この数年の都会暮しが無味乾燥した静止画のように思えた。 ホームセンターでしか会わない蟋蟀も、鳴き声が輪唱になって秋を謡っている。こうして田舎で季節を身体で感じるのは久しぶりだ。 ぽちゃり、と水の音がする。 古ぼけた縁側に木製のタライが一つ置いてある。中には丸々としたスイカが浸かり、今かと出番を待っている。 そこに朝顔の浴衣を着た女が足を水に浸けて涼をとっていて水を蹴っていた。浴衣の裾を少しまくった女の脛や足首が濡れて、瑞々しく闇夜に光を反射している。 女はユウという名の大学生であった。 茶色の髪をくるくると巻いて結い上げ、色白の首筋を晒している。 長いつけ睫毛と大きめのリングピアスは純金で母が買ってくれたものだ。 どこをみても過去の真面目さの片鱗がない。キャバ嬢さながらの派手めな可愛さだった。 「東京に戻るの、惜しいわ。」 「じゃ、やめて戻ってくれば?」 ユウが祐司に話しかけても、彼が無言を貫いていたのはその本心ゆえのこと。 夏の夜の、別れの時は近づいていた。 東京に行った彼女の変身ぶりは蝶の羽化と同じ驚きだった。 これほど美しくなると知っていたなら、離さなかった。 放たれた蝶を捕えるのが難しいように、ユウはすでに羽ばたいていた。 帰省という花の名に寄り添っただけの存在なのだ。 「祐司らしいね。そんなに軽く生きれたら、あたしも楽になれるのかも」 「オレは軽くなんかねっぞ?」 社会人になって職を転々としたうえに、バイト生活を送る祐司と、夢をあきらめずに東京で勉強を続けるユウとは生き方があまりに違う。 「じゃ、他人事だから?」 「そうじゃなくて!」 ――ただ、純粋に傍にいてほしいだけじゃんか。 もう、終わってることかもしれないけどよ。 * * * 東京に行ったユウから返信が遅れても、大したことじゃないと思っていた。 祐司が遊ぶにはそれで都合が良かった時期だったし、表面上の遊びならどんなコトでも許されるような気がしたのだ。なぜならユウの忠誠的な愛情は祐司の据え石になっており、夏になって二人きりになれば、心の距離もまた縮まるだろうと思っていた。 なによりユウを純粋に信じていたのだ。 オマエは裏切らない、と。 それは高校卒業と同時に自然消滅していた恋だったのに。 それに祐司が気付いたのは去年の今頃だった。 * * * 「ユウジ、寂しいね」 ユウは遠くで鳴る花火の音に夏の終わりを感じた。 東京に帰ればまたいつもの生活が始まるのだ。 祐司はゆっくり頷き、立ち上がるやいなや、ユウにぐっと近づいた。 「寂しい。――オマエいないし」 祐司とユウの距離は10センチ。近くで見るのは久しぶりでドキリとした。 「――? えっ」 男らしい、いかつい手がユウの足元に伸びた。水に浸かった素足が警戒して、ぎこちなく固まった。 「スイカ割りもひとりでしなきゃなんねぇしな」 ユウの足元のスイカを左手で持ち、右手で空手チョップを食らわした。 「アチョッ!」 ばっくりと割れたスイカから真っ赤な実と汁が滴り落ちている。 「やだ、ユウジったら!」 「食えよ」 半分をユウに分け与えて、ゲラゲラ笑う祐司。 浴衣の汚れを気にするユウも、つられて笑い出した。 ――まだ夏はおわらせねぇ。 祐司は真剣に告白を考えていた。 ***おわり*** やばい。そろそろ書かないとと思ってたら8月が終わっちゃったよ。 先月もサボったなぁ.....ま、今月もどうなるか分からないケド? とりあえず、書けるとこまでGOだなっ! ウウ……でも午後になると眠くて仕方ないんだよぉ。 音信不通になるのもイヤなので。ここいらでひとつ。 内容はともかく、空気を感じてくれればオッケーよん♪ 微妙に誤字脱字はあるかもしれんけど? |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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微妙な心理が見えて、面白かった。 |
火群 2008/09/03 00:49 |
お互いの気持ちが離れていると、どこかで感じていながら、別れられないのは未練だったかな〜なんて古い恋を思い出しましたφ(.. ) |
はる 2008/09/03 23:03 |
>火群さん、夏バテです。結末まで辿りつけないよぉ……。 |
sora 2008/09/04 11:00 |
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